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伏見区といえば「伏見稲荷大社」を浮かべる方も多いかもしれません。千本鳥居のスポットが有名な伏見稲荷大社から15分の場所にある「宝塔寺」をご存知でしょうか?
平安時代の藤原基経によって発願されたお寺で、本堂や総門、多宝門は重要文化財に指定されています。観光スポットではないため人混みもなく、落ち着いた厳かな雰囲気が味わえることも特徴です。
今回は、落ち着いた佇まいと重要文化財が見れる隠れ家スポットの「宝塔寺」の魅力と見どころについてご紹介します。
「宝塔寺」は伏見稲荷大社から南へ徒歩15分ほどの場所にある寺院です。創建は室町時代で「源氏物語」にも寺院名が記載されています。
元々は藤原基経が発願した極楽寺が「宝塔寺」の前身とされており、基経の死後、藤原時平によって建立されたと言われています。建立当初は真言宗でしたが、鎌倉時代末期に日蓮宗に改宗。
その後、1467年に発生した応二の乱で消失、1590年に再建されました。
「宝塔寺」には室町時代以前に建築された多宝塔があります。この多宝塔は、京都市に現存する最古のものであり、重要文化財に指定されています。
立派な総門をくぐり、山頂に向かって広がる参道を進むと左右に仁王像がある仁王門にたどり着きます。仁王門の先には本堂、本堂の右手には重要文化財である多宝塔、左手には太鼓楼があります。
そして一段をさらに上がると七面大明神が祀られている七面堂へ。参道はきれいに整備されていますが、階段の段数と距離があるので休憩を挟みながら進まれることをおすすめします。
「宝塔寺」の七面堂に祀られている七面大明神とは、七面天女と呼ばれ日蓮宗において法華経
を守護する女神と言われています。最初は日蓮宗総本山の延山久遠寺の守護神として信仰されていましたが、日蓮宗が広がるにつれて全国各地の日蓮宗の寺院で祀られるようになりました。
「宝塔寺」の境内に掲げられている駒札には、「境内には肺病治療の名医で肺病平癒の信仰を集める宗有とその妻妙正の墓があり夫婦塚と呼ばれている」との記載があります。このように「宝塔寺」には、肺に関する病気のご利益があると言われています。
「宝塔寺」へのアクセスは下記の通りです。
拝観料:無料
拝観時間:記載なし
住所:〒612-0885 京都府京都市伏見区深草宝塔寺山町32
駐車場:記載なし
アクセス:
・京阪本線/「龍谷大前深草」駅下車、東へ徒歩10分
・JR 奈良線/「稲荷」駅下車、東南へ徒歩15分
・名神高速道路 京都南IC から約20分
・阪神高速道路京都線 上鳥羽出口から約15分
京都駅からはタクシーで20分、伏見稲荷大社からは南に徒歩15分の場所にあります。拝観時間などは設けられていませんが、街灯などが少ないため日没後は真っ暗になる可能性があるため、日中に参拝されることをおすすめします。
京都府知事 (3) 第13382号
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