画像引用元: 京都 伏見 勝念寺(かましきさん)【公式】
京都伏見にはさまざまな歴史が残る場所がありますが、その中の一つである「勝念寺(しょうねんじ)」には、織田信長が祀る仏様が祀られています。地元住民からは「かましきさん」の愛称で親しまれ、江戸時代から信仰を集めています。
織田信長にまつわるものが残る貴重なお寺として、地元の人々に愛され続けています。また、境内には萩の花が溢れ、秋には美しい波木振る舞いを見ることもできます。
今回は、「かましきさん」として信仰を集める「勝念寺(しょうねんじ)」の見どころなどについてご紹介します。
「勝念寺(しょうねんじ)」は、1587年に創建された浄土宗のお寺です。織田信長が深く信仰を寄せていた貞安上人によって天正15年(1587)に開創されました。信長が本能寺の変で討たれたのちに、布教の拠点として京都伏見に建立。
寺には織田信長が祀る釡敷地蔵は鎌倉時代に作られたものと言われています。また、本堂には同じく信長から譲り受けた閻魔様の像が安置されています。この貴重な閻魔像は、京都浄土宗寺院特別公開の一環で特別公開されていました。
江戸時代から「かましきさん」の愛称で信仰を集めてきた「勝念寺(しょうねんじ)」ですが、釜敷地蔵が由来です。織田信長が祀っていた釜敷地蔵は、茹で釜に苦しむ地獄の亡者に代わって自ら釜の中で苦しみ受け、幸福へとお導きしてくださるというもの。
いつしか信仰する人々の間で親しみを込めて「かましきさん」と呼ばれるようになりました。現在も地蔵堂に安置されており、その姿を拝むことができます。
境内には数十種類、約100株ほどの萩が植えられており、秋頃になると花を咲かせます。お彼岸の時期になると満開を迎え、境内は萩の花であふれる様子が見られます。お寺では「萩振る舞い」と呼ばれ、咲き乱れる満開の萩を一目見ようと地元の方々が訪れます。
勝念寺では年間を通してイベントが実施されています。
・彼岸会:彼岸中
・4月:釜敷地蔵尊供養会
・8月2日:盂蘭盆施餓鬼会
・8月15日〜1月5日:棚経
・8月16日:精霊送り
・9月中:萩振る舞い
・10月:十夜会
現在は新型コロナウイルス感染症の影響によりイベントが中止されている場合もありますので、最新の情報は公式などのホームページにてご確認ください。(https://kamasikisan.wixsite.com/syonenji)
勝念寺へのアクセスは下記の通りです。
住所:〒612-8319京都府京都市伏見区石屋町521
駐車場:4台(近隣にパーキングあり)
アクセス:
・京阪電車 丹波橋駅下車 徒歩5分
・近鉄京都線 丹波橋駅下車 徒歩5分
京阪・近鉄丹波橋駅から徒歩5分程度の場所にあるので、公共交通機関でのアクセスも良好です。お車でお越しの際は、駐車場もありますのでご活用ください。
京都府知事 (3) 第13382号
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