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京都伏見にある「羽束師神社」は、歴史的な史書でもある「続日本書紀」に名が記されている由緒ある神社です。正式名称は、「羽束師坐高御産日神社 (はづかしにますたかみむすひじんじゃ) 」と呼ばれており、縁結びや安産のご利益があると言われています。
この土地は古くから農耕や水上交通によって栄えた場所でもあり、桂川流域の歴史を考える上でも重要な場所とされています。今回は、史書にも記載がある由緒ある「羽束師神社」についてご紹介します。
「羽束師神社」は、京都伏見にある神社のひとつです。正式名称は「羽束師坐高御産日神社 (はづかしにますたかみむすひじんじゃ) 」であり、歴史的な史書でもある「続日本書紀」に名が記されています。京都市内でも最古の神社として知られています。
羽束師神社のある敷地は、羽束師の森とも呼ばれており、嘉永6年(1853年)に再建された本堂と拝殿を含め、京都市の登録文化財に指定されています。現在は住宅街の中に位置していますが、境内は神聖な雰囲気を感じられますよ!
文政10年(1827年)に記された「羽束師社旧記」によれば、羽束師神社の創建は雄略天皇21年とされています。当時は桂川などの河川の合流地であり、農耕や水上交通で栄えていました。文武天皇の時代である大宝元年(701年)には、「続日本書紀」に羽束師神社に関する記述が残っています。
また、境内一帯は羽束師の森と呼ばれるように深い森に覆われていますが、周辺環境の住宅開発により急激な変化から歴史を残すため、京都市の指定史跡に指定されています。
現在、羽束師神社では5月に行われている「羽束師祭」が有名です。還幸祭(おかえり)では、3基の神輿が氏子区域を巡る行事。大人神輿が2基、子供神輿が1基あり、そのうち2基は江戸時代に作られたものだそうです。
神輿担ぎは戦後途絶えていましたが、2000年代に入り70年ぶりに復活。神輿を担ぐ人々で賑わいを見せています。
※新型コロナウイルス感染症の影響により、現在は中止されている可能性もあります。
羽束師神社へのアクセスは下記の通りです。
住所:京都市伏見区羽束師志水町219-1
駐車場:なし
アクセス:
・京阪電車「中書島」駅より市バス20・22「菱川町」下車、50m
・阪急電車「長岡天神」駅より阪急バス「府運転免許場」下車
・JR「長岡京」駅より市バス
駅から離れた場所にあるので市バスをご利用されることをおすすめします。市街地から離れた場所にあるので、周辺には観光スポットもそれほど多くありません。
京都府知事 (3) 第13382号
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