※画像はイメージです。
京都伏見にある「石峰寺」は、ガイドマップにもあまり載っておらず、知る人ぞ知る穴場スポットです。石峰寺は江戸時代に活躍した絵師である伊藤若冲が手がけた石像でも有名。当時は千体以上ありましたが、現在は四百数十体ほどが残っており、「若冲五百羅漢」としても親しまれています。
緻密なタッチと鮮やかな彩色で、見るものを惹きつける伊藤若冲は江戸の天才絵師とも呼ばれています。独学で絵を学び多くの作品を残した天才絵師のお墓も「石峰寺」にあります。今回は、知る人ぞ知る穴場スポットである絵師伊藤若冲ゆかりの「石峰寺」についてご紹介します。
石峰寺は、平安時代中期に建てられた沙羅蓮山石峰寺に発するといわれています。お寺の境内の裏山には、「若冲五百羅漢」と呼ばれる石像群が並び、絵師伊藤若冲が下絵を描き、当時の住職と協力して制作し、今も訪れる人々に親しまれています。当時は千体以上の石像がありましたが、現在は四百数十体が残っている状態です。
大正時代には本堂が焼失しましたが再建、その後昭和54年に放課によって本尊ごと焼失し、再建されました。
石峰寺との関係が深い「伊藤若冲」は、江戸時代の天才絵師と呼ばれている人物です。独学で絵を学び、生涯にわたり多くの作品を残しました。若冲の作品は緻密な描写と鮮やかな色彩豊かなタッチで超現実主義を彷彿させるような幻想的な雰囲気が特徴です。若冲は問屋の長男として生まれましたが、商売や芸事に興味がなく絵を描き続けることに没頭したと言われています。
石峰寺の見どころは、本堂の裏手にある「若冲五百羅漢」です。若冲が書いた下絵と共に作成された石像は、長い年月ともに丸くなり苔が生えています。以前は写真撮影などは禁止されていませんでしたが、石像が破壊される事件や帽子を被せたり、ロウソクをつけたりして柵内に入る人などが現れたため、石像保存の観点から現在は石像の写真撮影やスケッチは石像保護のため、全面的に禁止されています。
また、石峰寺の近くには高さ1mの石仏があり、歯痛にご利益があると有名です。壁が塗り込められたお堂に祀られ、病気を封じ込めると言われています。歯痛治療を願う葉書などが全国から届くこともあるようです。
石峰寺へのアクセスは下記の通りです。
住所:京都府京都市伏見区深草石峰寺山町26
拝観時間:
3月~9月 9:00~17:00
10月~2月 9:00~16:00
拝観料:大人300円、小人200円
駐車場:あり
アクセス:
・京阪本線「龍谷大前深草駅」から徒歩5分
・JR奈良線「稲荷」から徒歩10分
駐車場は普通車が11台分のスペースがあり、駐車料金は無料です。
京都府知事 (3) 第13382号
Copyright ©リビング All Rights Reserved.