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東福寺境内の東に位置する最勝金剛院。平安時代に藤原宗子が創建した東福寺の特別由緒寺院です。
寺院の奥に佇むのは藤原道長の子孫、九条兼実の廟所。
偉人のお墓を巡り、思いを馳せる......そんな楽しみ方もできる最勝金剛院。
実は紅葉の人気スポットでもあり、秋には多くの観光客が訪れます。今回は、京都伏見にある最勝金剛院の見どころをご紹介します。
最勝金剛院は、平安時代に関白であった藤原忠通の妻・藤原宗子が創建した寺院です。
元々は法性寺の東に創建され、広大な寺地を有していた法性寺の中でも最大の面積を誇る寺院であったとされています。
しかし、鎌倉時代初期に藤原氏が弱体化するとともに法性寺も衰退し、1250年には東福寺の子院になりました。時を経て1971年に、九条家の墓を管理するために再興されます。
九条家は藤原一族の子孫であり、摂関家いわゆる最高位の公家の家柄です。最勝金剛院の中にあるのは九条家の祖・九条兼実の墓と言われています。
九条兼実は、摂関家の父・藤原忠通の子として誕生。昇進を重ね、1186年には摂政に就任し、藤原氏長者となります。
ようやく実権を手にした兼実でしたが、全盛期は長くは続きませんでした。
建久七年の政変(1196年)により政界を追われた兼実は1202年に出家します。晩年の兼実は別荘・月輪殿に隠棲し、1207年に亡くなりました。
月輪殿は昭和52年に復元され、秋限定で公開されています。庭園には看板や由緒書きなどがないため、月輪殿跡と気づかず帰路につく人も多いですが、室町時代の寝殿造庭園を感じられるのは貴重です。
また、月輪殿跡の庭園は紅葉狩りができるスポットであり、混雑する東福寺に比べてゆったり鑑賞できるでしょう。
東福寺境内の通天橋が紅葉の人気スポットとして有名ですが、同じ境内にある最勝金剛院でも紅葉が楽しめます。
東福寺境内から最勝金剛院までの道中にあるのが、日本最古の三門といわれる国宝「東福寺三門」。この三門の周囲など境内のあちらこちらで紅葉が見られます。
紅葉シーズンに大混雑が予想される通天橋に比べると、最勝金剛院ではゆったり鑑賞できるでしょう。
東福寺境内には、他にもあちこちに紅葉のビューポイントが点在しています。お気に入りのスポットを探して散策してみるのもおすすめです。
東福寺へのアクセスは下記の通りです。
住所:京都府京都市伏見区深草車阪町5
連絡先:075-561-1537
拝観時間:不明
拝観料:不明
駐車場:東福寺境内駐車場
東福寺北駐車場
アクセス:
JR奈良線「東福寺駅」から徒歩約15分
京阪電鉄本線「東福寺駅」から徒歩約15分
※境東福寺境内駐車場、東福寺北駐車場ともに無料で利用できますが、紅葉が見頃の10月25日~12月10日までは、閉鎖されていますのでご注意ください。
※拝観時間・拝観料については、直接ご確認ください。
京都府知事 (2) 第13382号
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